2016年5月21日土曜日

「アルバルゴンサレスの地」④

きょうは、第7章(⑦)と第8章(⑧)の要約です。

⑦ アメリカ帰り(El indiano) Ⅰ(30行)、Ⅱ(12行)

ミゲルは、この呪われた土地の一部を兄たちから買った。信念と情熱に燃えて土地を耕し、黄金色の穂、重い小麦の実をつける。ミゲルの畑には豊かな夏がやってきた。

それでも村から村へと語られていく。殺人者たちの呪いが彼らの土地には刻まれているのだ、と。ある晴れた午後、ミゲルは猟銃で武装し、2匹の猟犬を連れて、街道の緑のポプラ並木を歩いていった。

すると歌声が聞こえてきた。「あの人は土の中に葬られていない。死んだ父親を彼らは運んだ。レヴィヌエサの谷の松林の中をあのラグナ・ネグラ(黒沼)まで」


⑧ 家(La casa) Ⅰ(74行)、Ⅱ(55行)

アルバルゴンサレスの家の周りには、風に吹かれて、楡の木の葉が散り敷いている。教会の広場の3本の丸いアカシア=写真、wiki=の枝には、まだ緑が残っている。

実をつけたマロニエは、ところどころ葉が抜け落ちている。ふたたびバラの木は赤い花をいっぱいにつけ、秋の東屋は牧場の中で陽気に輝いている。

おお、スペインの真ん中、アルバルゴンサレスの地よ。貧しい土地よ。悲しい土地よ。あまりに悲しく、この土地には魂があるようだ。

草原を狼がよぎってゆく。月の光に吠えながら。森から森へ。崩れ落ちた岩がごろごろして、人の気配もない。

そこに禿鷹に啄まれた白い遺骨が光っている。哀れな、淋しい野よ。道もなく宿屋もない。呪われた哀れな野。わが祖国の哀れな野よ。

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