2017年4月16日日曜日

内戦へ④

バレンシアの郊外、ロカフォルト村の農家の小屋を借りて住んでいたマチャード一家。そのころのマチャードの健康は、心臓の障害などでかなり衰えを見せていたものの、気力はまだまだ旺盛だったようです。

1937年7月、戦禍のはなはだしいマドリードを避けて急きょバレンシアに会場が変更になった第2回国際作家会議には、避難民でごった返す町のなかを友人の車で会場へと駆けつけ、「文化の防衛と普及」というテーマで講演しています。

ちょうど、この会議が開かれたころ、グラナダでロルカが射殺されたというニュースが人々の耳から耳へと伝えられ、世界各国から集まってきていた文学者たちを驚かせ、激怒させました。マチャードは直ちに「犯罪はグラナダで行われた(El crimen fue en Granada)」 と題する詩を作っています。


1 犯罪(El crimen)

ひとは見た かれが銃にかこまれ
長い道をとぼとぼと歩き
まだ星の残っている朝まだき
寒い野っ原に姿を現すのを
やつらはフェデリコを殺した
そのとき 日が昇った
死刑執行人の一隊は
かれをまともに見ることができなかった
やつらはみんな眼をつむって
祈った――神さえもきみを救えはしない!
かれ フェデリコは 倒れ 死んだ
――額から血が流れ 腹に鉛をぶち込まれて
……犯罪はグラナダで行われた!
知ってるか――哀れなグラナダよ
フェデリコのグラナダよ
Se lo vio, caminando entre fusiles,
por una calle larga,
salir al campo frío,
aún con estrellas de la madrugada.
Mataron a Federico
cuando la luz asomaba.
El pelotón de verdugos
No osó mirarle la cara.
Todos cerraron los ojos;
Muerto cayó Federico
—sangre en la frente y plomo en las entrañas—
...Que fue en Granada el crimen
sabed—¡ pobre Granada! —, en su Granada.

2
歩いてゆく2人の姿が見えた……
友よ 建ててくれ
石と夢を――アランブラに
詩人のために
水のすすり泣く 泉のほとりに
そうして永遠に伝えてくれ
犯罪はグラナダで行われたと
かれのふるさとグラナダで行われたと
Se le vio caminar...
    Labrad, amigos,
de piedra y sueño en el Alhambre,
un túmulo al poeta,
sobre una fuente donde llore el agua,
y eternamente diga:
el crimen fue en Granada, ¡en su Granada!

憤りをぶつけるように言葉をはき、叫んでいるます。そして最後は、「アルバルゴンサレスの地」がそうであったように、「水のすすり泣く 泉のほとりに(sobre una fuente donde llore el agua)」と水が登場してしめくくられるのです。

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